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2012-2015東日本大震災被災者支援
〜福島県飯舘村での健康増進活動事業〜
TOHOKU - PACIFIC OCEAN EARTHQUAKE


 

「全村見守り隊支援」第八期事業:三次本隊 報告書

派遣地・期間 : 福島県飯舘村いちばん館・2015年8月29〜30日




健康相談所の様子 健康相談の様子
8月29日 相談の様子
健康相談所の様子 健康相談の様子
8月30日 ハンドマッサージも行いました

活動内容全般について
行程:9時ころ東京を出発、東北新幹線内で派遣者2名合流した。10時半頃福島駅に到着。BHNメンバー2名およびHuMA理事1名と合流し、飯舘村へ。道中で昼食をとり、12時半に飯舘活性化センターいちばん館へ到着した。

<開始・終了時間>
29日;12:30〜16:00 30日;8:00〜11:30

医療相談について
29日:男性5名、女性10名、計15名。内、初回相談なし。
30日:男性3名、女性10名 計13名。内、初回相談1名。
検診結果を持参者は1名のみであったが、口頭で検診結果について相談してきた方は多数みられた。

訪問先の情報について
村の中に積み上げられた除染ゴミの山がますます増加している。緑色のシートが上から覆っているため雑草にまぎれて圧迫感は減っているが、新たに除染ゴミ集積所になっている場所も増えている。

帰村宣言が出されるという見通しが伝えられているが、車がないと生活できないスーパーもない村に、以前の農業で生活することができない状況で、実際に帰村できる人がどれだけいるのかという不安がある。

見守り隊の業務としては日勤と中勤という勤務体系になっており、夜間は22時に管理人の方が施錠してから朝5時に開錠するまでは無人の状態。夜勤がなくなったことで勤務による疲労は少し軽減している様子。2年前の見守り隊メンバーの入れ替え後は、20代や30代の若い世代のメンバーが増えている。

以前まで入っていたマッサージが村の予算の都合で受けられなくなっていることを残念がっている隊員 が多い。

飯舘村での活動で気付いたこと
健康診断結果が出る時期であり、結果用紙を持参し健康相談される方もいた。女性の多くは高LDLコレステロールを指摘されておられ、食事指導をメインに行った。健康相談を継続して受けておられる方には、食事を改善し運動を始め、初回の相談時より7kgも体重が減っている方がおられた。多くの方は過去の記録を見ると食事についてはかなり改善がなされているよう。久しぶりに相談に来られた女性は橈骨骨折のためしばらく休養されていたことを報告してくださり、いちばん館スタッフの方から以前から何度も相談に来られていた方が胃がんを発症され見守り隊を辞められたことを伝え聞いた。HuMAとして4年にわたり長期的にフォローしている中で信頼関係が築かれていることを実感した。

 相談者の中に、30代でくも膜下出血を発症し開頭手術とカテーテル治療を受けられ、回復したばかりの方がおられた。悪性リンパ腫で手術、化学療法を終えられた方、甲状腺腫瘍術後でチラージンを内服している方、高血圧、不整脈があるが抗凝固薬の内服は拒否し続けている方など、健康な若い人が他の地域に移ってしまったからこそ、リスクの高い方の割合が多い印象を受けた。通院や内服もきちんとされ、食事や生活にも注意はされているが、避難前より格段に狭い仮設住居での生活、早朝から夜までの見守り隊の勤務等でさらにリスクは高くなっていると考えられる。

タイ式マッサージがなくなり、HuMAの健康相談も2か月に1回に減っているためか、今回は2日とも相談者が比較的多かった。ハンドマッサージだけ、といいながら、マッサージ中に健康のことや普段の生活についてなど話をしだすと悩みを打ち明けてくださる方も多かった。1週間前ころから雨が多く、気温が低下している時期だったためか、8月にも関わらず手指が冷えている方もおられ、マッサージの効果はあったのではないかと推測する。

4年間継続している活動であるが、今回初めて相談に訪れる方もおられ、まだ続けるほうがいいと思うかと尋ねると、マッサージ等ほかの支援が減ってきており、その中でも村に来続けてもらえるのはありがたいと話された。殺人犯が過去に除染作業のために福島県に来ていたという情報があり、除染のため7000人もの作業員が入っていることに対する不安をつのらせる一方、顔見知りのHuMA、BHNスタッフが定期的に訪れることで安心を感じておられる様子であった。これまでは、帰村したいと希望を持ちながらも、いつ帰村できるのか見通しが立たないという不安を抱えて生活されていたが、これからは帰村が可能にはなるが誰がどうやってと具体的な計画を個々人が検討しなければならない時期に入る。大きく前進はしているが、新たな不安を抱える村民が増える可能性は高く、今後もフォローは必要と思われる。

今回健康相談中に地震予測通報の音が鳴り響き、緊張が走る一幕があった。南相馬市の訓練通報であったことが数分後に判明したが、明らかに動揺している方もいた。まだまだ震災による心の傷は癒えていないことをその瞬間に感じとった。


今後の改善点
ハンドマッサージを希望される方が多く、毎回大量のタオルを使用している。BHNの方が自宅に持ち帰り洗濯してくださっている現状で、かなり負担になっているのではないかと考える。

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